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Oculus Quest 2 でOculus Link設定&調整方法と裏ワザ

グラボの性能を引き出してOculus Linkをより快適・キレイに使える用に調整します。VR内の設定やOculusアプリの設定の他に、公式のデバッグツールも使ってより綺麗になるように設定していきます。
もくじ [非表示]
- 1 スペック
- 2 USBチェック
- 3 USB接続してOculus Quest 2 をかぶる
- 4 Oculus Linkの設定の前に
- 4.1 Oculus公式テストチャンネルをオンにする
- 4.2 Oculusボタンとメニューボタン切り替えの解除
- 5 VR内でグラフィック設定を変える
- 6 Oculus アプリでのグラフィック設定
- 7 Oculus Debug Toolを使ってさらにキレイに
- 7.1 Pixels Per Display Pixel Override(Pixel Density)
- 7.2 Distortion Curvature
- 7.3 Encode Reslution Width
- 7.4 Encode Bitrate(Mbps)
- 8 リフレッシュレートを90Hzに上げる
- 9 参考記事
スペック
Oculus Linkをするのに必要なPCスペックは、
CPU | Intel i5-4590 / AMD Ryzen 5 1500X以上 |
---|---|
メモリ | 8GB以上のRAM |
OS | Windows 10 |
USBポート | USB3.0ポート 1個 |
グラフィックボード | NVIDIA Geforce の1060、1070系、1080系、16**系、20**系、30**系、と一部Radeonシリーズ |
対応グラフィックボードについて、詳しくは公式サイトでご確認ください。
※公式サイトではGeforce RTX 30**シリーズは記載されてませんが、多分動くと思います。Twitterでの動作報告もありました。
ちなみに私のグラフィックボードは、Geforce RTX 2080 Ti です

VR用 パソコンの選び方<なるべく詳しく解説:Oculus Link+Oculus Quest にも対応
USBチェック
Oculus Linkで接続しているUSBの速度をOculusアプリで計測することができます。USB3.0の最高速度は5Gbpsなので、それに近い数値がでるUSBケーブルやコネクタを使いましょう。


私のパソコンにはUSB3.1のType-CとType-Aが1個ずつと、グラボの裏にUSB3.0 Type-Cが付いています
USB3.1 Type-C の方が早いはずなのですが、テストをしてみると、
USB3.1 Type-C:1.7Gbps
USB3.0 Type-C(グラボ直結):2.8Gbps
でした。
早いケーブル、早いコネクタだからといって最大のスピードが出るわけではないのですね・・・。一番スピードがでるコネクタとケーブルを探しましょう
ちなみに、グラボ直結のUSB type-Cが付いているのはGeforce RTX 20シリーズの一部だけのようです。VRデバイスを接続するための規格Virtuallinkというものですが広がらずに終了しました
USBの速度や名称はこんな感じ
名称 | 古い名称 | 新しい名称 | 転送速度 |
---|---|---|---|
USB 2.0 | — | — | 0.48Gbps |
USB 3.0 | USB 3.1 Gen 1 | USB 3.2 Gen 1 | 5Gbps |
USB 3.1 | USB 3.1 Gen 2 | USB 3.2 Gen 2 | 10Gbps |
USB 3.2 | — | USB 3.2 Gen 2×2 | 20Gbps |
Thunderbolt 3/4 USB 4.0 | 40Gbps |
ベストな速度はどのぐらいなのかという情報は見つけられませんでしたが、高ければ高いほどいいと思います。一応、USB2.0でもOculus Link出来たりするので遅くても試してみてもいいと思います
Oculus Quest 2に付属の充電用USBケーブル(USB2.0)でもOculus Linkできます。USBテストさえできないのに動く(Fallout4VRもできたよ♪)

USB接続してOculus Quest 2 をかぶる
USBを接続してOculus Quest 2をかぶると・・・

「データへのアクセスを許可」という表示が出るので、「許可する」を押してください。これによりOculus Linkが可能となります。また、PCからOculus Quest 2 に保存した動画や画像の取得もできます
次に、「Oculus Link(ベータ版)をオンにする」というのが表示されるので、「オンにする」を押すとOculus Linkに繋がり、PC版のOculus Homeが表示されます

最初の選択肢で選ばなくても、「クイックアクション→Oculus Link」や「デバイス→Oculus Link(ベータ版)をオンにする」でOculus Linkを有効化できます

パソコンのOculusアプリの準備ができていれば、Oculus Homeが表示されます!
Oculusアプリのインストールなどはこちら↓↓

Oculus アプリのインストール(Oculus Link版)

Oculus Linkの設定の前に
Oculus公式テストチャンネルをオンにする
今回使用する設定は「公式テストチャンネル」でのみ配信しているものもあるので、Oculusアプリの設定→ベータ→公開テストチャンネルをオンにします
オンにするとOculusアプリのアップデートと再起動が行われます
Oculusボタンとメニューボタン切り替えの解除
Oculus Quest 2 の「デバイス」→「ジェスチャーコントロールとコントローラー」で「Oculusボタンとメニューボタンを切り替える」をオンにしてる場合は、オフにしましょう
ジェスチャーコントロールする時は、左にOculusメニューが合ったほうが使いやすいのですが、そのままでOculus LinkをするとTouchコントローラーの左右両方のメニューボタンがOculusメニューになってしまいます
Oculus Homeのサブメニューやゲーム中のサブメニューが使えなくなるのでオフにします

VR内でグラフィック設定を変える
Oculus Homeにて左Touchコントローラーのサブメニューボタンを押すと、インベントリーやお知らせなどのメニューが表示されます。その中の「設定」を押します

設定の中の「グラフィック」を押します。初期設定では「グラフィックの自動調整」がオンになっていますが、これをオフにして各自のグラボに合わせて設定します

また、その下にある「SSAOを有効にする」をオンにすると、さらにいい感じになります。SSAOとは、Screen Space Ambient Occlusion:スクリーンスペース・アンビエント・オクルージョンというややこしい3DCGの技術なのですが、物体が接近して狭くなったところに影を追加するという感じのものです。オンにするとより明暗がつき立体感が感じられると思います

「グラフィック品質:非常に低い」だとかなりギザギザになり、特に視野の周辺は荒いです。
Oculusメニュー(右Touchのメニューボタン)の設定にも「グラフィック」設定があり、こちらではアンチエイリアスと高品質パネルレンダリングのオン・オフができます

アンチエイリアスは輪郭線をなめらかにする技術で、高品質パネルレンダリングはOculusメニューやサブメニューのパネルをくっきりさせるものです
以上がVR内でできるグラフィック設定です
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Oculus アプリでのグラフィック設定
Oculus アプリの設定で解像度の変更ができます。
Oculusアプリの「デバイス設定」からOculus Quest 2をクリック(Riftの設定もできる)→右から出てくる設定の中の「グラフィック設定」をクリックします

「リフレッシュレートとレンダリング解像度」が選択できます。
リフレッシュレートは72Hzが初期設定:推奨ですが、お好みとグラボ性能に合わせて調整してください。80と90はあまり違いが分からなかったりします。おすすめは80Hzですね
レンダリング解像度は初期設定では自動になっています。自動を解除して手動で調整すると大分変わりますが、グラボ性能に依存するので上げすぎるとパフォーマンスが急激に下がります
自動の設定値(1.0xのところ)は気分(OculusLink起動時の調査値?)によって変わるので解像度の数字を基準にするのがいいと思います
Geforce RTX 2080 Ti(RTX 3070も同じぐらい)は「4128×2096」がパフォーマンスと綺麗さ的に丁度いい感じでした
この設定を更新するにはOculusアプリの再起動が必要となります。
下のDebug Toolを使うとこの設定プラスアルファになるので、更に綺麗にできますが、さらにPCに負荷がかかります。上の設定だけで完結できそうな感じですね
Oculus Debug Toolを使ってさらにキレイに
次は少し裏ワザのような方法ですが、公式のOculus Debug Tool(デバッグツール)を使うことにより更にさらにキレイにします!
デバッグツールとは開発者が開発やテスト・検証・バグの発見などを行う時に使うツールのことです。VR内の設定も「高」にしておきましょう。
デバッグツールを使う前に、上のOculusアプリでのグラフィック設定で「品質を優先」にしておかないとあまり効果は無いそうです。
デバッグツールの場所は、
C:\Program Files\Oculus\Support\oculus-diagnostics\OculusDebugTool.exe
です。Oculusアプリのインストール場所は変更できないので、多分みな同じ場所にあるはずです
起動するとこれぞ開発者ツールといった感じのパネルが表示されます

調整するところは、
- Pixels Per Display Pixel Override(Pixel Density)
- Distortion Curvature
- Encode Reslution Width
- Encode Bitrate(Mbps)
の数字です。
Geforce RTX 2080 Tiで快適な数値は下記でした。Geforce RTX 2070以上だとこの数値で快適だと思います
Pixels Per Display Pixel Override | 1.2 |
---|---|
Distortion Curvature | Low |
Encode Reslution Width | 3665 |
Encode Bitrate(Mbps) | 500 |

Pixels Per Display Pixel Overrideを、1.5以上にするとかなりくっきりして綺麗になります(私の見た感じではOculus Rift Sを超える!)が、1.3からパフォーマンスがガクッと下がってくるので1.2がちょうどいい値かと思います。
Pixels Per Display Pixel Overrideの数字をいじるとリアルタイムにかなり変化を感じられます
他のグラボでの参考値はこちら
Geforce GTX 1070以上
Pixels Per Display Pixel Override | 1.1 |
---|---|
Distortion Curvature | High |
Encode Reslution Width | 2352 |
Encode Bitrate(Mbps) | 500 |
Pixels Per Display Pixel Override(Pixel Density)
ディスプレイあたりのピクセル数ピクセルオーバーライド
VRアプリの実際のレンダリング解像度を設定する数値です。 1.0が初期値です。 これは軸ごとの値であるため、値1.2は、実際には初期値より44%多くのピクセルがレンダリングされることを意味します。
と、よく意味は分かりませんが1(または0)が初期値で0.1毎に上げていくのがいいようです。2とかだと綺麗ですがカクカクし過ぎでまともにゲームが出来ない状態になります
- 1~1.2:快適なパフォーマンスとグラフィック
- 1.3~1.5:くっきり綺麗だが、たまにカクつく
- それ以上はもっと強いグラボを!!
Distortion Curvature
歪みの曲率
Default(初期値)・High(高)・Low(低)がありますが、歪みが減る「Low(低)」の方がいいようです
Encode Reslution Width
エンコード解像度の横幅
Oculusアプリで設定できたものの更に詳細を設定できるところ
Oculus Quest 2 の解像度は片目あたり横1832pxなので、その倍の3664が最適だそうです。
Encode Bitrate(Mbps)
エンコードのビットレート(Mbps)
1秒あたりに送信される視覚情報の量(帯域幅)
100~500Mbpsぐらいがいいそうです。
リフレッシュレートを90Hzに上げる
Oculus Quest 2 はリフレッシュレートが72Hzに固定されていますが、今後公式に90Hzにできる設定が追加される予定だそうです
しかし、それを待たずに非公式アプリを使用して90Hzにできるそうです
私は試してないので下記の記事を参考にしてください
Oculus Quest 2で制限されている90Hzモードを解放する方法
参考記事
コメント
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